増える現代病…様々な依存症について

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依存症とは

依存症と聞くと薬物などの危険な物質への依存を思い浮かべやすくありますが、現代には身近なものにたいする依存症が数多くあります。
アルコールなどの依存症は昔からあった病の一つでありますが、最近ではSNSへの依存症も確認されたくさんの人が依存症に陥りやすい傾向にあります。

高度経済期を経た日本は物資などが豊富な国となり、人々は豊かな暮らし送っていました。
逆をいえば、ものが無い時代には依存症というものはそれほど確認がとれていないものでもあるのです。

なにかにハマってしまうことと依存症は全くの別物でありますが、たとえばアルコール依存症とお酒をよく飲む人の違いについて明らかな線引きはされていません。
おおまかな基準でいえば、やめたくてもやめられないといったほかに家族や周囲の人に迷惑をかけてしまうものや健康被害があるものは依存症と呼べる状態です。

依存物質があるタバコやアルコール、薬物などは脳内物質に変化をきたし体に甚大な被害を与えてしまうものでもあり、しかるべき施設や病院での治療が必要となります。
特に薬物に関しては一度手を出してしまうと脳が破壊され完全な回復は難しいとされています。
依存性もかなり高いものであり、法律でも禁止をされているため絶対に手をださないようにしましょう。

依存物質と関係のない依存

依存症は依存性の高い物質の摂取だけではないものでも起こっています。
SNSをはじめとしたインターネットやスマホなどに依存してしまうことは依存物質の摂取ではなく、習慣からいつのまにか依存になってしまうことがあります。
依存症と呼ばれるくらいなのでもちろん禁断症状もあるのです。

また、女性の場合、食べ物への依存をしてしまい必要以上に食べ過ぎてしまうといったことも報告されています。
買い物依存なども現代が抱える依存症として挙げられます。
買ったものを使用するわけでもなくただ買い物をしてしまうというこの依存は予算以上の買い物をしてしまい、金銭的に破滅するどころか家庭が崩壊する恐れがあります。

これらの依存物質に関係ない依存はこころの状態からくるものでもあるのです。
なにか満たされないことがあった時にその穴埋めとして行った行動から依存症になってしまうことがあります。
物質的に豊かになった現代は暮らしやすい環境でもあります。
しかし、その快適な環境の中でなにか心が満たされない状態である人が多いのです。

依存症を引き起こしてしまった人は自分が依存症であることに気が付きません。
生活が破たんしてしまったあとでも欲求だけが起こってしまい改善をするための行動を起こせないのです。
依存症を治すためには家族や周囲の力が必要不可欠です。

この時、ただ単に依存先のものを奪う、止めるというやり方ではなく、一度クリニックなどへ受診をさせましょう。
周囲の人がそばにいて精神的なサポートをしつつ専門家の指示に従うことで依存症を乗り越えることが可能です。
依存症に陥ってしまった人は自分の意志レベルではどうにもできないため依存症となっているのです。

依存症はふとしたことがきっかけとなり引き起ってしまうことがあります。
固執している行動などがあり、それをやめると落ち着かなくなるといったことがあれば依存症に限りなく近い状態です。
依存症を治すためには周囲の人が根気強くサポートを行いましょう。