EDの症状と原因、治療法

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EDの症状とは

医療に携わるうえで、知っておく症状は沢山あります。
風邪やインフルエンザ、花粉症などの身近な症状から、心の病いから生じる病気などさまざまです。
また、糖尿病、高血圧などの生活習慣病(メタボリックシンドローム)によって引き起こされる症状もありますが、その1つがED(勃起不全)です。

通常、性的な刺激を受け取ると神経を介して脳内へ電気信号が送られ、そこから局部へ性的刺激が伝達されます。
この流れがきちんと働いていると勃起が正常に行われますが、EDになると神経系や血管系の働きを著しく鈍らせ、うまく性的刺激が伝わらなくなります。

動脈硬化によって、血管が収縮すると、海綿体とよばれるスポンジ状の組織に十分な血液が流れ込まれず、局部を十分に勃起させる力が弱まります。
性的刺激を受け取ることはできますが、うまく身体の機能が働かないため、十分な勃起または勃起の持続時間が短くなります。

原因や分類

EDの症状は、主に身体の衰えからくる場合と心理的ストレスが影響していることが多いです。

身体の衰えからくる症状を器質性EDと呼び、血管の衰えは動脈硬化に繋がります。
動脈硬化になると血液がスムーズに流れず、EDになる可能性が高まるのです。

また、動脈硬化は偏った食事や不規則な睡眠とも関係しており、生活習慣病を患っている方はEDを合併している可能性が十分に考えられます。
生活習慣病を患う人のうち、EDを合併している割合はおよそ6割にも及び、EDが身近な症状であることをまず理解しなければなりません。

以前までEDの症状は、老化による身体の衰えが原因と考えられてきましたが、大半のED患者は中高年層に多かったため、身体の衰えにともなう症状だという認識でした。

ところが、近年では20~30代の若い層にもEDがみられており、年齢だけが原因でないことが分かっています。
他にも、職場でコミュニケーショントラブルや、家庭でのちょっとしたストレスをため込むことでEDになりやすく、これは心因性EDとよばれ主に若年層にもみられています。

参考HP→EDの原因と分類【浜松町第一クリニック】

さらに、解熱薬や鎮痛剤、抗うつ剤などの神経系に作用する薬が原因でEDになるケースもあります。

治療法について

ひと昔前は、直接的な手術や注射を用いた治療が一般的でしたが、現在のED治療では、厚生労働省が認可した治療薬を使います。
「バイアグラ」などのED治療薬は血管を拡張させる作用があり、血液の流れをサポートするというのが主な作用です。

まずは、ED治療を扱うクリニックや総合病院などで医師から問診を受けた後、原因を特定するために血圧検査や脈拍測定などを行ない、適切な治療薬を処方してもらうというのが一般的な流れです。
服用次第では効果が半減されたり、効果が強すぎる場合がありますので、医師の指導を守ったうえで服用しましょう。