薬剤師の主な就職先

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意外と多い職場先

薬剤師というと誰もが調剤薬局で処方箋の調剤している姿をイメージするものです。
しかし、薬剤師というのはその資格の専門性から様々な就職先があります。
実際、薬学部の学生の就職率というのは9割を超えている大学がほとんどでこの就職難の時代に非常に高い就職率を誇っています。

就職率が高いからといって就職活動が簡単なわけではありません。
就職先の選択肢が多いとは言っても人気の職場はやはり難易度が高く、狭き門です。

また、就職には薬剤師国家試験の合格が条件なことも多いですから、採用試験に合格して内定をもらっていても国家試験に不合格となると採用が取り消しとなることもあります。
そのため、就職活動と並行して国家試験の勉強も必要であり、薬剤師の就職活動は大変なものなのです。

薬剤師の就職先

薬剤師の就職先として最も人気なのが製薬会社です。
人気の仕事ではあるのですが、求人数が少ないためにかなり狭き門となり応募倍率が1000倍を超える会社もあります。

製薬会社が人気なのは、その仕事内容です。
新薬の開発を行うこと既存の薬の改良といったこと仕事であり、このような研究職は薬学の専門的な知識を活用出来る職場としてとても人気です。
また、一般的に生涯年収も薬剤師の年収の中でも高い部類に入ることも人気の理由です。

製薬会社の研究職というのは薬学部の学生だけが就職できる仕事ではありません。
薬学部以外にも、農学部や理工学部の学生も応募することができる分野であるために難易度が高くなります。
就職試験で合格するためには、大学での研究で成果を収めているなど他の人と差別化できる成果を出しておく必要があります。

病院は以前はかなり人気の就職先でしたが、最近少し人気が低迷しています。
病院の仕事は、調剤業務がメインでしたが最近ではチーム医療に関わったりと仕事の幅が広がっています。
仕事のやりがいは増しているのですが、忙しいことも多いですし、夜勤や残業もありハードな職場であることが多いです。

また、病院の給与は民間であればさほど高くありません。
そのため、仕事の忙しさや休日取得の難しさ、給与、といった折り合いがつかないとして就職を希望しない人も増えているのです。
首都圏の病院は今でも人気が高いところが多いですが、地方であれば就職希望者が少なくすぐに内定が出ることも多いです。

調剤薬局やドラッグストアというのは半数以上の学生が就職する場所です。
直接患者さんとのやり取りができること、初任給が他の職場よりも高いことで人気を集めています。
ただ、調剤薬局の中にはかなり忙しいところもありますし、ドラッグストアは調剤以外の仕事が多くハードであるために、給与が高い分仕事が忙しいこともあることを理解しておく必要があります。